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Illustrator PDFにおける特色設定の入り方について覚書 ページエントリのReources/ColorSpace/[リソース名]下のカラースペースエントリとして設定される。 カラースペースの種類:Separation PDF上は以下のように設定される。 [/Separation /[ 特色名 ] /[ 代替え色の種類(AIはデバイスカラー) ] << 代替え色の変換関数 >>] 特色名:AI CS3ではSJISエンコーディングされた文字が設定されました。 代替え色の種類は以下の通りです。 AIの設定 PDF上のカラースペース CMYK -> DeviceCMYK RGB -> DeviceRGB GrayScale -> DeviceCMYK HSB -> DeviceRGB Lab -> Lab 代替え色の変換関数は以下の通りです。 FuntionType : 2(指数補間)関数 N : 1 C0 : GrayScale/CMYKは全て0.0, RGB/HSBは全て1.0 C1 : 各成分の設定値 Domain : [0 1] Range : [0 1 ...] つまり、0~1の範囲の値について1の時に設定した代替えカラーになるように調整されているという感じです。 なので、初期設定時のコンテンツストリーム側を見ると /CS1 cs 1 scn というようになっています。 これを、特色「カラー」のスライダーを変更すると0~1の範囲で値が切り替わります。 代替えカラーは指数補間ですが、N=1なので 代替え色[j] = C0[j] + 設定値^N * (C1[j] - C0[j]) => 0 + 設定値 * (C1[j] - 0) => 設定値 * C1[j] となります。

Jenkinsでc:\windows\system32下にアクセスできない件

自動ビルドされたバイナリにバージョン番号を設定するため 「 verpatch.exe 」 を使ってファイルのプロパティにバージョン番号やらを設定していた。 便利だと思って、c:\windows\system32下に放り込んでいたのですが、 出来上がったバイナリにバージョン番号が全く埋め込まれておらず 確認したところ、 'c:\Windows\system32\verpatch.exe' は、内部コマンドまたは外部コマンド、 操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。 というようなメッセージがログに出力されていた。 バッチファイルでは普通に実行できたのにファイルの権限にUsersに フルコントロールを設定しても症状改善せず。 結局、Dドライブの適当なフォルダに突っ込んでやったらうまく動作した。 というわけで、 jenkinsで動かす可能性のあるexeファイルはsystem32に入れないようにしましょう。 というお話です。

jenkinsのバッチ実行エラーの対処

jenkinsを使ってwixでインストーラを作成しているケースで嵌ったのでメモ wixのlight.exeでインストーラを作っているのですが、インストーラ自体はできていて、それを使って問題なくインストールもできているのですが、light.exeの戻り値が204を返してきてjenkinsのバッチ実行がエラーになってしまう問題の対処。 → 実行するバッチファイルの最後に「cd ..」を追記する。 cdコマンドが0を返すのでエラーにならずにすむ。 これでいいのかわからないけど、、、、 IF %ERRORLEVEL%=244 SET ERRORLEVEL=0 とかにしてもいいのかな?

VS.NET 2015でopensslをビルドするときのメモ

__iob_funcが未定義と怒られたので調べてみた自分用メモ これはstdin/stdout/stderrのdefineが変わっているのが原因のようだ。 以下の修正をすることで解消。 修正ファイル:e_os.h 300行目付近で #          define stdin  (&__iob_func()[0]) #          define stdout (&__iob_func()[1]) #          define stderr (&__iob_func()[2]) となっている箇所を #          define stdin  (__acrt_iob_func(0)) #          define stdout (__acrt_iob_func(1)) #          define stderr (__acrt_iob_func(2)) と変更してやる。 もしくは、 #ifマクロで「_MSC_VER>=1900」の場合だけ「__acrt_iob_func」に 変更するように修正を入れる。
PDFにおけるCMYKのDCTDecode(JPEG)の色反転について 反転するケースと反転しないケースがあり、反転しない場合と反転する場合の条件とIllustratorにおけるCMYKJpegの扱いについてまとめます。 反転するケースと反転しないケースの別について 基本的には/Type = Image, /Filter = DCTDecodeで色空間がCMYKの場合、各値が「0」を100%の塗り、「255」を0%の塗りとして扱います。 →なのでPDFから該当イメージのデータを引っこ抜くとポジネガ反転したようなJPEGになります。 次に、反転してないCMYKJPEGが貼りこんであるにもかかわらず、Acrobat表示が反転してないケースのコントロールは、イメージオブジェクトの/Decodeエントリでコントロールされます。 Decodeエントリは各色要素の[最小値0, 最大値0, 最小値1, 最大値1, ...... 最小値N, 最大値N]という設定となっています。 CMYKデータの場合、Nは4なのでDecodeエントリの配列には8つの値が設定されている事になります。 もし、Decodeエントリがない場合は、最小値 => 255, 最大値 => 0という扱いになりますが、反転してないCMYKJPEGの場合、Decodeエントリは大抵以下のように設定されています。 /Decode [1.0 0.0 1.0 0.0 1.0 0.0 1.0 0.0] 上記の通り、最小値 > 最大値なので各要素の値を反転するという意味になります。 そのため、ポジネガ反転してないCMYKのJPEGでも正しく表示されるということになります。 ※FlateDecodeの場合は、0が素直なのですが、CMYKのJPEGだけそんな扱いになります。 Illustratorでの扱いについて Illustratorでは、PDFファイルをオープンする際、Decodeエントリなんて気にせずに、CMYKのJPEGは必ずポジネガ反転しているという前提でオープンします。 なので、Decodeエントリで反転しているようなCMYKJPEGデータが含まれている場合、Illustrator上では正しく表示されません。